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梁氏の勤務先である「ZUMA」は、ロンドンや、イスタンブール、ドバイにもあるコンテンポラリージャパニーズレストラン。2002年にロンドンに本店がオープンして以降、着々と店舗を増やし、2007年に香港の中心にある有名な商業施設「IFC香港國際金融中心」内に香港店がオープン。地下鉄「中環」駅より徒歩5分でアクセスもよく、リピーター率も60%を超えています。
ビルの5階と6階に位置する店舗は吹き抜けの階段でつながっており、5階はメインダイニング、寿司&炉端カウンター、個室、テラスのあるレストランフロア、6階はバーとラウンジ。総勢100名のスタッフが働いていて、寿司職人に日本人1名が在籍しています。
ハイエンドでモダンな内装が特徴で、洗練された日本の居酒屋をイメージしています。料理のコンセプトはモダン和食で、握り寿司や炉端焼きをはじめ、創作料理など多くのメニューを取り揃え、飲み物は日本酒の他、ワイン、オリジナル・カクテルなどを用意しています。
国際的に有名なレストランで、ラグジュアリーな高級感、世界各国から訪れるお客様、多彩なシーンで利用されていることに魅了され、梁氏は2012年5月よりホールスタッフとしてサービスに従事しています。
本店の近くには同形態の店はありますが、こちらにはありません。また、外国人に有名であること、バーも併設されているということで香港在住の西洋人からの人気は非常に高いです。
「人気メニューは、銀タラの西京煮や和牛のたたきで、主に30~40代の男性がオーダーされます。合わせて日本酒をオーダーされる方がほとんどですが、初めての方やあまりよくわからないという方には、日本酒の4タイプの特徴と飲用方法などを説明した上で、 場合によっては比較試飲をしていただいてから、オーダーしていただいています。
お客様の多くは“辛口で”と言われることが多いのですが、辛口でも味わい方、原料や製法等の違いにより異なるので、お客様のニーズにあったものや、普段飲まれている銘柄を聞き出し、好みを理解した上で提供しています。とにかくお客様とよくコミュニケーションをとることが一番重要ですね」と梁氏。
主客層は40代の男性が7割で、旅行客、出張客、香港中心部で働くビジネスマン、接待での利用が多いです。外国人の割合はおよそ5割で、日本人の方は少数とのこと。
国際唎酒師を取得したことで、自信を持って日本酒を幅広くセールスできるようになったという梁氏。好みを聞き、有名でない銘柄をすすめてリピートされたり、新しいおすすめを聞かれたりといった時に喜びを感じるそうです。同店で国際唎酒師を目指すスタッフも増えているそうで、今後の期待がますます高まります。
次は酒匠の資格にチャレンジし、いずれは自分のバーを開店したいそうです。
Address:landmark level 5 & 6 15 queen’s road central hong kong
Tel:+852-3657-6388
http://www.sakenohana.com
営業時間:12:00 ~ 14:30 / 18:30 ~ 20:30
席数:150 席
(2017年5月現在)