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台中の中でも、新光三越などのデパートやさまざまな店が立ち並ぶ賑やかで繁華な地域に、品の良い日本酒専門店「醴云sake la vie」は建っています。市役所へも徒歩10分圏内と非常に良い立地にありながら静かに日本酒を楽しむことができるこの店は、台中にできた最初の日本酒バーでもあります。来店するお客さまは皆、店のオーナーで国際酒匠を持つ黄さんがすすめてくれる日本酒の美味しさを無条件に信頼しています。
文学と布袋戯(台湾の伝統的な人形劇)が好きだった黄さんは、中学時代には中国語学科を志していましたが、進んだのは意外にも法律学科、修士学位まで修めました。卒業後は司法関連のNGO組織に長く勤務し、ボランティアの管理、検察官や裁判官の不正等の告発・免官などの仕事を担当しました。その他にも大学法律学科の講師、バドミントンコーチの経歴もあります。
そして、黄さんに転機が訪れます。レストランの調理スタッフの仕事をした際に法曹界の先輩と出会い、そこから日本酒に興味を持ち始め、台中発の日本酒バーを開くに至りました。来店するお客さまに質の高いサービスをしたいと、国際唎酒師のみでなく、難関の国際酒匠まで取得しました。
「醴云sake la vie」に入ると、店長の黄暐庭さんの大きく元気いっぱいな“ヘロー”の挨拶が店内に響きます。他のスタッフも日本酒の基本知識のトレーニングを受け、資格も取得して高い品質のサービスを実現しています。
店内で最初に目にする白いカウンターを抜けると、壁一面の冷蔵ケースが目を引きます。並んでいるのは、日本全国47都道府県から集めた約100種類以上の日本酒。他にも焼酎、ジャパニーズウイスキーや、フルーツワイン、ビールが揃い、店を訪れるお客さまは「自分好みの一本」を見つけることができます。温かみのある木目の棚と大理石のインテリアに囲まれて、快適に日本酒を楽しむことができるこの店は、台中で日本酒ブームをけん引する重要な拠点となっています。
1階のバーは6席のみ。ここでは誰もが最上のサービスを受けることができます。杯を重ねると、天井に描かれた月の絵が3Dに見えてくる、というお客さまもいるようです。
また、2階は多機能スペースとなっています。パーティも可能で、台/日の芸術家の工芸品展示会を開催したこともあります。また「醴云sake la vie」はSSI INTERNATIONALに認定された提攜校でもあり、日本酒ナビゲーターや、「Sommelier of Sake」である国際唎酒師の講習会は、この2階の多機能スペースで行っています。
日本酒の種類はおよそ2万ほどもあると言われ、毎日4〜5種類飲んでもすぐには全てを飲みきれないほどの種類があります。台湾の消費者がさまざまな日本酒を楽しめるように、お酒の品揃えは固定せず、店長の黄さん厳選の日本酒をその時々で揃えています。またスタッフと一緒に話し合い、お客さまに満足していただけるサービスを提供しています。
また「醴云sake la vie」では日本酒の紹介だけでなく、唎酒会などのイベントも実施しています。
ぜひ気軽に足を運んでみてください。
Address:台湾台中市西屯区市政北三路107号
Tel:+886ー4ー2251ー6829
https://www.facebook.com/sakelavie/
営業時間:14:00〜22:00 月休
(2022年9月現在)